ライブを見ていると、曲の途中でスタッフがステージ袖からギターを持ってきて、アーティストへ素早く渡していることがありますよね。
あのように、アーティストのすぐ近くで楽器や機材を支えているスタッフが「ローディー」です。
ただし、ローディーの仕事はギターを渡すだけではありません。
ライブ前の楽器・機材の搬入やセッティング、チューニングやメンテナンス、本番中の楽器交換やトラブル対応、終演後の撤収など、ライブの裏側でさまざまな仕事を担当します。
今回は、ローディーとはどんな仕事なのか、本番中は何をしているのかを分かりやすく紹介します。
※以下の掲示板形式のやり取りは、記事内容を分かりやすくするために作成した架空の会話です。実際の5ch投稿ではありません。
掲示板風トーク①「ローディーって何する人なん?」
ライブでギター渡してる人おるやん
あれローディーちゃう?
ギター渡すだけの仕事なん?
マジレスすると楽器のセッティングとかメンテもする
ライブ始まる前から仕事してるんか
むしろ本番前の準備めっちゃ大事そう
楽器詳しくないと無理ゲー感ある
アーティストの一番近くにいる裏方の一人やな
ローディーとは?
ローディーは、アーティストがライブなどで使用する楽器や機材を扱い、演奏をサポートするスタッフです。
専門学校ESPエンタテインメント東京では、ローディーを「楽器機材の専門家」と紹介しており、コンサートツアーやライブで使用する楽器の管理、セッティング、バラシなどを行う仕事と説明しています。
ギターやベースだけでなく、ドラム、キーボード、アンプ、エフェクターなど、担当する現場に必要な楽器・機材について幅広い知識が求められます。
現場や会社などによって呼び方や担当範囲は異なりますが、楽器や機材を専門的に扱ってアーティストを支える仕事には、「ローディー」や「楽器テクニシャン」などがあります。
ESPのステージスタッフコースでも、ライブやツアー現場でアーティストをサポートする仕事として「ローディーや楽器テクニシャン」が紹介されています。
ローディーの主な仕事内容
担当するアーティストや楽器、ライブの規模などによって仕事内容は変わりますが、主な仕事には次のようなものがあります。
- 楽器・機材の搬入
- ステージへの楽器・機材のセッティング
- チューニングや音作り
- 楽器・機材のメンテナンス
- 本番中の楽器交換
- エフェクターなどの操作
- 楽器・機材のトラブル対応
- 終演後のバラシ・搬出
「ステージ袖でギターを渡している人」というイメージだけでは分からないくらい、仕事内容は幅広いんです。
① 楽器・機材を搬入する
ライブ会場へ到着したら、アーティストが使用する楽器や機材を会場へ搬入します。
ESPでは、機材車から効率よく降ろせるように、積み込みの段階から機材の配置を考えることも紹介されています。
ツアーなど移動が続く場合には、移動中も楽器・機材のコンディションに注意する必要があります。
② 楽器・機材をセッティングする
搬入した楽器や機材を、ステージ上の決められた位置へセッティングします。
ギターやベース、ドラム、キーボード、アンプ、エフェクターなど、使用する機材を演奏できる状態に準備していきます。
ESPでは、楽器のセッティングだけでなく、音作りやアーティストがステージ上で聴くモニターなどの環境づくりもローディーの仕事として紹介しています。
③ チューニングやメンテナンスを行う
アーティストが安心して演奏できるよう、楽器の状態を整えるのも重要な仕事です。
例えばギターやベースなら、
- 弦交換
- チューニング
- 楽器の調整
- 電気パーツの確認・交換
などがあります。
ドラムならチューニングやヘッド交換、キーボードなら機材との接続、アンプなら音作りなど、楽器によって必要になる知識も変わります。
掲示板風トーク②「思ってたより楽器のプロで草」
ギター運んで渡す仕事かと思ってた
弦交換もチューニングも音作りもあるぞ
楽器博士やん
ギターだけ詳しければいいと思ったらドラムとかキーボードも出てきて草
担当によるやろうけど知識多い方が強そう
機材トラブった時に頼られる人なんやろな
アーティストとの信頼関係めっちゃ大事そう
ライブ本番中のローディーは何をしている?
ライブが始まったあとも、ローディーの仕事は続きます。
ステージ袖などで演奏を確認しながら、必要に応じてアーティストをサポートします。
ESPでは本番中の仕事として、ギターチェンジ、音色の切り替え、トラブル対応などが紹介されています。
ギターなどの楽器を交換する
ライブでは、曲によって使用するギターやベースを変更することがあります。
その際、ステージ袖から次に使う楽器を準備し、タイミングを見てアーティストへ渡します。
観客から見るとほんの数秒の作業ですが、演奏を止めないためにはスムーズな受け渡しが必要です。
音色の切り替えをサポートする
現場によっては、本番中にエフェクターなどを操作し、音色の切り替えを担当することもあります。
ESPの資料でも、ローディー会社の仕事として「ライブ演奏中のエフェクター切り替え」が挙げられています。
機材トラブルに備える
ライブ中に楽器や機材のトラブルが起きた場合に備えることも重要です。
ESPのローディー専攻では、楽器のセッティングやチューニング、機材管理・メンテナンスに加え、ライブ現場でのトラブル対応も現場で求められるスキルとして紹介されています。
演奏中のトラブルへ素早く対応するためにも、担当する楽器や機材をよく理解している必要があります。
掲示板風トーク③「ライブ中ずっとステージ袖にいるん?」
楽器準備したらライブ見ててええんか?
仕事として見てるなら意味が違うw
次のギター準備したりトラブルに備えたりするんやろ
弦切れたらどうするん?
そういう時こそローディーの出番じゃね
何も起きないよう準備して、起きたら対応する仕事か
地味にプレッシャーすごそう
ライブが終わったら「バラシ」
ライブ終了後は、使用した楽器や機材を片付けます。
ライブ現場では機材を撤収する作業を「バラシ」と呼ぶことがあります。
楽器や機材を撤収して搬出し、ツアーの場合は次の会場へ向かうための準備につながります。
つまりローディーの仕事は、搬入から本番、撤収までライブの一日を通して続くわけです。
ローディーとライブ設営スタッフは何が違う?
どちらもライブ会場で機材を扱うため、初めて知る人には少し分かりにくいかもしれません。
大まかに整理すると、
- ローディー → アーティストが使用する楽器・機材を中心にサポート
- 設営・撤去スタッフ → ステージや音響・照明機材、客席など会場づくりを幅広くサポート
という違いがあります。
ただし、実際の現場では公演規模やスタッフ構成によって担当範囲が異なり、他のスタッフと連携しながら作業します。
→「ライブの設営・撤去バイトは何をする?仕事内容・きつい理由を解説」も参考にしてください。
ローディーにはどんな知識が必要?
ローディーは楽器・機材を扱うため、幅広い知識や技術が役立ちます。
ESPのローディー関連授業では、例えば次のような内容が扱われています。
- ギター・ベースの調整や弦交換
- チューニング
- ドラムの調整やヘッド交換
- キーボードの接続・セッティング
- アンプの使い方や音作り
- エフェクターの知識
- ケーブルの扱い
- 機材車への積み込み
- 本番中の楽器交換
- PA・照明・舞台など他セクションとの連携
単に楽器を演奏できるだけでなく、楽器を良い状態に保ち、ライブ現場で問題なく使えるようにする知識が重要になります。
ローディーになるには?
ローディーを目指す方法の一つとして、音楽系の専門学校などで楽器・機材やライブ現場について学ぶ方法があります。
ESPエンタテインメント東京には現在、ステージスタッフコースの中にローディー専攻があり、楽器のセッティング、チューニング、機材の管理・メンテナンス、本番中の音色切り替え、トラブル対応などを学ぶカリキュラムが設けられています。
卒業後の進路としては、ローディー会社、機材レンタル会社、機材メンテナンス会社、プロダクション、ライブハウスなどが挙げられています。
楽器や機材に関する知識や技術だけでなく、アーティストを近くで支える仕事だからこそ信頼関係も重要です。
ESPのお仕事ガイドでも、ローディーについて「アーティストとの信頼関係が何よりも大切」と紹介されています。
掲示板風トーク④「楽器好きなら楽しそう」
ギターいじるの好きなんだが向いてる?
興味あるなら入口にはなりそう
ただ自分の楽器だけ触るのとは全然違いそう
人の大事な楽器預かるわけだからな
しかも本番中にトラブル来たら即対応
知識だけじゃなく落ち着いて動けるのも大事そう
アーティストに「この人なら任せられる」って思われたら強いな
ローディーに向いている人
仕事内容から考えると、次のような人はローディーという仕事に興味を持ちやすいでしょう。
- 楽器や音楽が好き
- ギター・ベース・ドラムなどの機材に興味がある
- 楽器のメンテナンスが好き
- ライブの裏側に興味がある
- 人をサポートする仕事が好き
- 現場の状況を見ながら動くことが好き
特にローディーは、アーティストが使用する大切な楽器や機材を扱います。
ESPでローディーを担当する講師も、アーティストが最大限のパフォーマンスを発揮するためには、ローディーの幅広い知識・観察力・現場経験が重要だと説明しています。
アーティストのすぐ近くでライブを支える仕事
ローディーはステージの主役ではありません。
しかし、アーティストが安心して演奏するためには、楽器や機材を良い状態に整えてくれるスタッフの存在が重要です。
実際に現役ローディーへのESPのインタビューでも、楽器・機材の設置を中心に、現場によってはさまざまな方向からアーティストを近くでサポートし、求められていることを察知して臨機応変に対応することが語られています。
ライブ中にステージ袖からギターを渡すほんの数秒の場面も、その前には機材の搬入、セッティング、調整、メンテナンスなど多くの仕事があるんですね。
掲示板風トーク⑤「次ライブ行ったらステージ袖見てしまうわ」
今までギター渡してる人くらいにしか思ってなかった
そのギターを使える状態にしてるところから仕事なんやな
本番で数秒しか見えないスタッフほど裏で仕事多い説
ライブの裏方知るシリーズ普通におもろい
PA、照明、ローディーまで覚えた
次はステージのどこ見ればいいんやw
まとめ
ローディーは、アーティストが使用する楽器や機材を管理し、ライブやツアーを支える仕事です。
仕事内容は、楽器・機材の搬入、セッティング、チューニング、音作り、メンテナンス、本番中の楽器交換や音色の切り替え、トラブル対応、終演後のバラシなど多岐にわたります。
「ステージ袖からギターを渡す人」という姿は、ローディーの仕事のほんの一部分です。
楽器や機材が好きで、アーティストのすぐ近くからライブを支える仕事に興味がある人なら、知っておきたい音楽業界の職種の一つです。
次にライブへ行ったときは、アーティストが楽器を交換する瞬間やステージ袖にも少し注目してみてください。
そこには、演奏を支えるローディーの仕事が隠れています。
参考:
専門学校ESPエンタテインメント東京「ローディーのことをもっと知ろう!」
専門学校ESPエンタテインメント東京「ステージスタッフコース」
ESP学園「バンドスタッフ・ローディー(楽器)」
※本記事の掲示板形式の会話は、実際の5ch投稿を転載したものではありません。公開情報やネット上で見られる意見などを参考に、記事内容を分かりやすく紹介するために編集・作成した架空のやり取りです。

