音楽番組やCD、配信サービスなどでよく目にする「音楽プロデューサー」という肩書き。
なんとなく「音楽を作る偉い人」というイメージはあっても、実際に何をしているのかは分かりにくいですよね。
自分で曲を作る人なのでしょうか。それとも、レコーディングスタジオでアーティストに指示を出す人なのでしょうか。
実際には音楽プロデューサーの仕事は幅広く、アーティストや作品の方向性を考え、さまざまなスタッフと連携しながら音楽制作全体を進めていく役割があります。
今回は、音楽プロデューサーが何をしているのか、楽曲が作られていく流れとともに分かりやすく紹介します。
※以下の掲示板形式のやり取りは、記事内容を分かりやすくするために作成した架空の会話です。実際の5ch投稿ではありません。
掲示板風トーク①「音楽プロデューサーって結局何してる人?」
音楽プロデューサーって具体的に何する人なん?
スタジオの後ろで腕組んで「うーん、もう一回」って言う人
>>5
偏見で草
作曲家とは違うん?
作曲もするプロデューサーいるから余計ややこしい
DJみたいに機材触って曲作ってるイメージだったわ
小室哲哉みたいなの想像する人多そう
アーティストより偉いんか?
そもそも何をプロデュースしてるのかから分からん
詳しいニキ頼む
音楽プロデューサーとは?
音楽プロデューサーは、アーティストや音楽作品の方向性を考え、制作全体をまとめていく仕事です。
東放学園では、音楽プロデューサーを「アーティストの音楽活動全体の舵取りをする仕事」として紹介しています。
具体的には、
- アーティストの音楽活動の方向性を考える
- 楽曲のコンセプトを作る
- 楽曲制作を進める
- レコーディングを統括する
- プロモーションの方向性に関わる
- 予算を管理する
- 必要なスタッフへ仕事を依頼する
などに関わる場合があります。
ただし、すべての音楽プロデューサーがまったく同じ仕事をしているわけではありません。
プロデューサー自身が作詞・作曲・編曲をするケースもあれば、制作そのものより企画や方向性、スタッフ編成などを中心に担当するケースもあります。
音楽プロデューサーの主な仕事内容
音楽プロデューサーの仕事は、作品や制作体制によって変わります。
ここでは代表的な仕事を、音楽制作の流れに沿って見ていきましょう。
① アーティストや作品の方向性を考える
まず重要なのが、「どんな作品を作るのか」という方向性を考えることです。
アーティストが持っている個性や魅力を踏まえながら、どんな音楽活動をしていくのか、どんな作品を作るのかなど、本人や関係スタッフとともに方向性を考えていきます。
東放学園でも、音楽プロデューサーはアーティストの音楽活動の方向性を決め、舵取りをする役割として紹介されています。
アーティスト本人の考えを無視して一方的に決めるという意味ではなく、本人や関係スタッフと話し合いながら作品の方向性を形にしていきます。
② 楽曲のコンセプトを考える
作品の方向性が決まったら、楽曲のコンセプトを具体化していきます。
例えば「どんな雰囲気の曲にするのか」「どんなサウンドを目指すのか」など、作品づくりの軸を考えます。
東放学園の音楽プロデューサー紹介でも、楽曲のコンセプト作りは仕事内容の一つとして挙げられています。
掲示板風トーク②「プロデューサーの指示がフワッとしてそう」
プロデューサー「もっと夏っぽい感じで」
作曲家「夏っぽいとは」
プロデューサー「こう…青空を感じる感じ」
>>54
余計分からなくなってて草
でもイメージを言葉にしてスタッフに伝えるの大事そう
自分の頭の中だけで完成してても意味ないからな
ワイ「なんか売れそうな感じで」
>>69
お前はクビや
作詞家・作曲家・アレンジャーなどのスタッフと作品を作る
音楽制作には多くの人が関わります。
作品によっては、
- 作詞家
- 作曲家
- アレンジャー
- ミュージシャン
- 音楽ディレクター
- レコーディングエンジニア
- マスタリングエンジニア
など、さまざまなスタッフが参加します。
音楽プロデューサーは、作品の方向性に合わせて必要なスタッフと連携し、制作を進めていきます。
東放学園でも、音楽プロデューサーはスタッフへの仕事の発注などを行い、ビジネス上の責任を持つ場合があると説明されています。
レコーディングでは何をしている?
楽曲制作が進むと、レコーディングの工程に入ります。
ここでも音楽プロデューサーは、作品全体の方向性を確認しながら制作を進めます。
実際にマイクを設置したり、録音機材を操作したりするのは、主にレコーディングエンジニアの仕事です。
プロデューサーはエンジニアやアーティストなどと連携しながら、「この作品をどんなサウンドに仕上げるのか」という全体の方向性を見る立場になる場合があります。
掲示板風トーク③「プロデューサーはミキサー触らんの?」
プロデューサーってスタジオのデカいミキサー操作する人じゃないん?
それレコーディングエンジニアちゃうか
じゃあプロデューサー何してんねん
映画でいう監督みたいな感じじゃね?
映画の監督もプロデューサーも別にいるから例えがややこしいw
草
結局「作品全体を見る人」くらいから覚えればええんか
音楽プロデューサー自身が作曲することもある?
音楽プロデューサーという言葉を分かりにくくしている理由の一つが、プロデューサーによって仕事内容がかなり違うことです。
作曲家や編曲家として活動しながら、音楽プロデューサーとして作品全体に関わる人もいます。
一方で、必ずしも自分で作曲や演奏をするとは限りません。
東放学園音響専門学校では、実際に作曲家として楽曲提供を行いながら音楽プロデューサーとして活動している講師も紹介されています。
そのため、
「音楽プロデューサー=作曲家」ではないが、作曲家・編曲家などがプロデューサーを兼ねることはある
と考えると分かりやすいでしょう。
予算管理やスタッフへの発注も仕事になる
音楽プロデューサーは、クリエイティブな部分だけを担当するとは限りません。
東放学園では、予算管理やスタッフへの仕事の発注など、ビジネス上の責任を持つ場合もあると紹介しています。
音楽作品を作るには、レコーディングスタジオ、エンジニア、ミュージシャンなど、さまざまな人や設備が必要になります。
そのため「良い作品を作りたい」というクリエイティブな視点だけではなく、予算やスケジュールなど現実的な条件を考えながら制作を進めることも重要です。
掲示板風トーク④「予算まで見るのかよ」
音楽プロデューサー「最高のスタジオ使おう」
経理「予算」
音楽プロデューサー「はい」
現実で草
好きなだけ金使って曲作れるわけじゃないんやな
そら仕事だからな
音楽の知識+ビジネス感覚も必要ってことか
A&Rと音楽プロデューサーの違いは?
前の記事で紹介したA&Rも、アーティストや楽曲制作に深く関わる仕事です。
A&Rは主にレコード会社などで、新人アーティストの発掘・育成、楽曲選定、制作ディレクション、リリース戦略などに関わります。
一方、音楽プロデューサーはアーティストや作品の方向性を考え、音楽制作全体を統括する立場として関わることがあります。
ただし、この二つの役割は制作会社やレコード会社、プロジェクトによって重なる部分があります。
「A&Rは必ずここまで」「プロデューサーは必ずここから」と完全に線を引けるわけではありません。
音楽ディレクターとの違いは?
さらに似ている仕事として音楽ディレクターがあります。
東放学園では音楽ディレクターについて、作詞家・作曲家・レコーディングスタッフの選定、スケジュール管理、ジャケット写真のプランニング、楽曲を完成させるところまで、レコーディングからプロモーションを統括する仕事として紹介しています。
一方、音楽プロデューサーについては、アーティストの音楽活動の方向性を決め、楽曲のコンセプト作りや制作、レコーディングなどを統括する仕事と説明されています。
実際の現場では役割が重なることもあり、会社やプロジェクトによって呼び方や担当範囲が異なる場合があります。
まずはプロデューサーは作品や活動の大きな方向性を考える立場、ディレクターは実際の制作を進める立場になることがある、くらいのイメージから理解するとよいでしょう。
音楽プロデューサーにはどんな力が必要?
仕事内容から考えると、音楽プロデューサーには一つの専門技術だけではなく、幅広い力が求められます。
- 音楽についての幅広い知識
- アーティストの魅力を見つける視点
- 作品のコンセプトを考える企画力
- イメージをスタッフへ伝える力
- 多くのスタッフをまとめる調整力
- 制作スケジュールを管理する力
- 予算などビジネス面を考える視点
- 音楽市場やトレンドを見る力
東放学園音響専門学校のカリキュラムでも、ヒット曲が生まれた背景やブームのメカニズムを分析する「ミュージックプロデュース研究」などが設けられています。
音楽を作る技術だけでなく、「なぜこの音楽を作るのか」「どうすれば作品の魅力を引き出せるのか」まで考える力が重要なんですね。
掲示板風トーク⑤「ワイも音楽プロデューサーになれる?」
音楽聴くの好きだからプロデューサー向いてる?
ワイもラーメン好きだからラーメン屋経営できる理論
>>158
草
好きなのはスタートとしては大事やろ
作曲できないと無理なん?
作曲家兼プロデューサーもいるけど全員そうではない
企画して人集めて予算見て作品まとめるとか普通に大変そう
音楽業界、調べるほど知らん仕事出てくるな
次はプロモーションの仕事が気になる
まとめ
音楽プロデューサーは、アーティストや作品の方向性を考え、音楽制作全体をまとめていく仕事です。
楽曲のコンセプト作り、制作スタッフとの連携、レコーディングなどに関わり、場合によっては予算管理やスタッフへの発注などビジネス面も担当します。
また、プロデューサー自身が作曲や編曲をすることもありますが、すべての音楽プロデューサーが作曲家というわけではありません。
A&Rや音楽ディレクターなどと仕事が重なる場合もあり、実際の担当範囲は会社や作品、プロジェクトによって変わります。
「自分が演奏する」というより、アーティストや多くのクリエイターと一緒に作品の方向性を考え、一つの音楽を形にしていくところに魅力がある仕事といえそうですね。
参考:
学校法人東放学園「音楽プロデューサー」
学校法人東放学園「音楽ディレクター」
東放学園音響専門学校「音響芸術科」
※本記事の掲示板形式の会話は、実際の5ch投稿を転載したものではありません。公開情報やネット上で見られる意見などを参考に、記事内容を分かりやすく紹介するために編集・作成した架空のやり取りです。

