「音楽に関わる仕事がしたい」と思ったとき、最初に思い浮かぶのはミュージシャンや歌手かもしれません。
でも、音楽業界には演奏する人以外にもたくさんの仕事があります。
ライブ会場だけでも、PA・音響、照明、設営、物販、制作、運営など、さまざまなスタッフが働いています。
さらに音源制作ではレコーディングエンジニア、アーティストの活動を支える仕事にはマネージャーやA&Rなどもあります。
「音楽は好きだけど、楽器はプロレベルじゃない」
そんな人でも、音楽業界に関わる仕事を探すことはできるんです。
今回は、音楽・ライブ・エンタメ業界にはどんな仕事があるのかを、仕事内容ごとに分けて紹介します。
※以下の掲示板形式のやり取りは、記事内容を分かりやすくするために作成した架空の会話です。実際の5ch投稿ではありません。
掲示板風トーク①「音楽業界で働きたいんだが」
音楽業界で働きたい
楽器できるん?
ギターFコードで詰んだ
草
別に演奏する仕事だけじゃないぞ
PAとか照明とか?
制作、物販、マネージャー、レコード会社とかもある
音楽業界、思ったより仕事多いな
ワイ、裏方ルートで参戦
音楽業界にはどんな仕事がある?
ひとことで「音楽業界」といっても、仕事の種類はかなり幅広くあります。
例えば、音楽・エンタメ業界の人材を育成する専門学校では、将来の職種として次のような仕事が紹介されています。
- PA・音響スタッフ
- 照明オペレーター
- レコーディングエンジニア
- 映像制作スタッフ
- コンサート制作スタッフ
- プロモーションスタッフ
- SNS運営スタッフ
- アーティストマネージャー
- ファンクラブスタッフ
- A&R
- 音楽プロデューサー
ほかにも、ライブハウススタッフ、ローディー、舞台スタッフ、楽器店や楽器リペアなど、音楽と関わる仕事はたくさんあります。
この記事では分かりやすく、
- ライブ・コンサートを作る仕事
- 音を作る仕事
- アーティストを支える仕事
- 音楽を広める仕事
に分けて見ていきましょう。
ライブ・コンサートを作る仕事
まずは、ライブやコンサートの現場で働く仕事です。
観客から見えるスタッフもいれば、開場する何時間も前から裏側で準備しているスタッフもいます。
PA・音響スタッフ
ライブ会場の「音」を担当する仕事です。
マイクやスピーカーなどの音響機材を準備し、リハーサルで音を確認。本番ではミキサーなどを操作しながら、音量や音質のバランスを調整します。
ステージ上の演奏を、観客へ聞きやすい状態で届ける重要な役割です。
→「PA・音響スタッフの仕事内容は?ライブ中は何をしているのか解説」も参考にしてください。
照明スタッフ
ステージを光や色で演出する仕事です。
単純にステージを明るくするだけではありません。
曲や演出に合わせて照明の色・角度・動きなどを組み合わせ、ライブの世界観を作ります。
照明の違いによって、同じステージでも観客が受ける印象は大きく変わります。
ライブの設営・撤去スタッフ
ライブ会場へ機材を搬入したり、ステージや客席まわりの準備をしたりする仕事です。
終演後には、使用した機材や設備を撤去します。
華やかなライブが始まる前と終わった後を支えている仕事ですね。
→「ライブの設営・撤去バイトは何をする?仕事内容・きつい理由を解説」で詳しく紹介しています。
コンサートスタッフ
ライブやコンサートの運営を支えるスタッフです。
仕事内容は現場によって異なりますが、例えば、
- 来場者の案内・誘導
- チケット対応
- 場内整理
- 物販
- 設営・撤去
などがあります。
→「コンサートスタッフのバイトはきつい?仕事内容・大変なことを調査」も参考にしてください。
ライブ物販スタッフ
Tシャツ、タオル、ペンライトなどのライブグッズを販売する仕事です。
商品を売るだけでなく、搬入、検品、売り場準備、商品補充、在庫確認、片付けなども行います。
→「ライブ物販バイトの仕事内容は?グッズ販売はきつい?仕事の流れを解説」で詳しく紹介しています。
掲示板風トーク②「ライブ1本に何人関わってるんだよ」
歌う人とスタッフ数人くらいだと思ってた
PA「音やります」
照明「光やります」
設営「ステージ作ります」
物販「Tシャツ売ります」
運営「お客さん案内します」
ライブって裏側めちゃくちゃ人いるんだな
ステージに見えてる人だけがライブ作ってるわけじゃないってことか
ライブそのものを企画・運営する仕事
ライブには、当日働くスタッフだけでなく、公演そのものを企画して準備する仕事もあります。
コンサート制作スタッフ
ライブ・イベントの企画や準備、運営などに関わる仕事です。
公演によって担当範囲は異なりますが、会場や出演者、各スタッフなど多くの関係者と連携しながらイベントを作っていきます。
専門学校の職種紹介でも、コンサート制作スタッフは機材搬入・設営準備から観客や出演者への対応などを行い、ライブ運営を円滑に進める役割として紹介されています。
ライブハウススタッフ
ライブハウスそのものを運営する仕事です。
受付、ドリンク、ホール、PA、照明、ブッキングなど、ライブハウスにはさまざまな仕事があります。
規模の小さなライブハウスでは、一人のスタッフが複数の仕事を担当することもあります。
→「ライブハウススタッフの仕事内容は?受付・ドリンク・PAなど仕事の種類を解説」も参考にしてください。
楽器やアーティストをステージで支える仕事
ローディー
ローディーは、アーティストが使用する楽器や機材を扱い、ステージを支えるスタッフです。
楽器の運搬やセッティング、機材の確認など、演奏者がステージで演奏するための準備をサポートします。
楽器についての知識が求められる専門的な仕事の一つです。
掲示板風トーク③「裏方でも専門職だらけなんだな」
ワイ「音楽好きです!」
PA「音響覚えて」
照明「機材覚えて」
ローディー「楽器覚えて」
ワイ「音楽好きだけでは足りない模様」
そりゃ仕事だからなw
でも好きだから覚えられるってのはありそう
音源を作る仕事
ライブだけでなく、レコーディングスタジオなどで音源を作る仕事も音楽業界の重要な分野です。
レコーディングエンジニア
歌や楽器を録音し、音量や音質などを調整しながら作品として仕上げていく音の専門家です。
アーティストやプロデューサーなどとコミュニケーションを取りながら、楽曲制作を技術面から支えます。
音楽プロデューサー
音楽作品の方向性や制作全体に関わる仕事です。
実際の仕事内容や担当範囲は会社・プロジェクトによって異なりますが、楽曲制作の企画や制作管理など、作品づくりを幅広く支えます。
アーティストを支える仕事
アーティストマネージャー
アーティストの活動を身近で支える仕事です。
スケジュール管理、現場での調整、関係者との連絡など、アーティストが活動しやすい環境を整えていきます。
「アーティストと一緒に行動する人」というイメージがありますが、裏側では多くの調整業務を担当しています。
A&R
A&RはArtists and Repertoireの略です。
アーティストの発掘・育成や楽曲制作などに関わり、作品づくりを支える仕事です。
会社や担当範囲によって仕事内容は異なりますが、プロモーションまで幅広く関わる場合もあります。
掲示板風トーク④「A&Rって初めて聞いた」
A&Rって何の略だよ
Artists and Repertoire
急に英語やめろw
アーティストや作品づくりに関わるレコード会社側の仕事みたいな感じ
音楽業界って知らん職種いっぱいあるな
表に出ない仕事の方が多いまである
音楽をファンへ届ける仕事
良い音楽を作っても、それを知ってもらわなければ多くの人には届きません。
そこで重要になるのが、音楽やアーティストを宣伝・発信する仕事です。
プロモーションスタッフ
アーティストや作品の魅力を多くの人へ伝える仕事です。
イベントやメディア、インターネットなどを活用しながら、作品やアーティストを知ってもらうための活動を行います。
SNS運営スタッフ
現在ではSNSもアーティストとファンをつなぐ重要な場所です。
投稿内容の企画・制作・発信や反応の分析などを行い、アーティストや作品の情報を届けます。
ファンクラブスタッフ
ファンクラブ会員向けの情報発信、コンテンツ制作、イベント運営などを行い、アーティストとファンをつなぎます。
音楽業界は「演奏する仕事」だけではない
ここまで見てきたように、音楽業界には非常に多くの仕事があります。
例えば、
- 音を作りたい → PA・レコーディング
- ライブを作りたい → 制作・運営
- 光で演出したい → 照明
- 楽器が好き → ローディー・楽器関連
- アーティストを支えたい → マネージャー・A&R
- ファンへ届けたい → プロモーション・SNS・ファンクラブ
というように、同じ「音楽が好き」でも興味の方向によって仕事はかなり変わります。
楽器を演奏することだけが、音楽を仕事にする方法ではありません。
未経験から音楽業界で働ける?
仕事によって必要な知識・技術・経験は大きく異なります。
PAや照明、レコーディングなど専門的な技術を扱う仕事もあれば、ライブ運営や物販など、未経験者向けのアルバイト募集が見つかる仕事もあります。
そのため「音楽業界に入りたい」と漠然と考えるより、まずは自分が音楽のどの部分に関わりたいのかを考えてみると仕事を探しやすくなります。
掲示板風トーク⑤「結局どの仕事がいいんだ?」
結局おすすめどれ?
何やりたいかによるだろ
音いじるの好き→PA
ライブ作りたい→制作
接客好き→物販や運営もある
機材好きワイ、PAとローディーで迷う
まず仕事内容知って興味ある分野掘ってけばええ
この業界、入口が多いのはええな
まとめ
音楽業界には、ミュージシャン以外にもたくさんの仕事があります。
PA・音響、照明、設営、ライブ運営、物販、コンサート制作、ローディー、レコーディング、マネージャー、A&R、プロモーション、SNS、ファンクラブなど、仕事の種類はさまざまです。
そして、それぞれ必要になる知識や得意分野も違います。
「音楽が好きだけど、自分には演奏の才能がないから……」と考える必要はありません。
音楽を作る・支える・届けるという視点で探してみると、自分が興味を持てる仕事が見つかるかもしれません。
TENJIKU MUSIC WORKSでは、これからも今回紹介した仕事を一つずつ掘り下げて、仕事内容や働き方を紹介していきます。
参考:
尚美ミュージックカレッジ専門学校「エンタテインメントスタッフ学科」
ESP学園「お仕事ガイド」
※本記事の掲示板形式の会話は、実際の5ch投稿を転載したものではありません。公開情報やネット上で見られる意見などを参考に、記事内容を分かりやすく紹介するために編集・作成した架空のやり取りです。

