香川県丸亀市に属する本島(ほんじま)。
瀬戸内海に浮かぶ島で、歴史的な町並みや美しい海の景色で知られていますが、実はアート・舞台・音楽イベントとも関係が深い島なんです。
特に3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」では本島も会場となり、島内で作品展示だけでなくさまざまなイベントが開催されています。
さらに島には昔ながらの芝居小屋「千歳座」もあり、実際に舞台公演が行われたことも。
今回は「本島で音楽やライブ、舞台を楽しめるの?」という視点から、本島とエンターテインメントとの意外なつながりを紹介します。
本島は「瀬戸内国際芸術祭」の会場になっている
本島と芸術との関係で、まず知っておきたいのが「瀬戸内国際芸術祭」です。
瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内海の島々や沿岸部を舞台に3年に一度開催される現代アートの祭典。
2010年にスタートし、本島は2013年の第2回から会場に加わっています。
2025年の芸術祭では、本島は10月3日から11月9日までの秋会期に参加。丸亀市によると、本島には12作品が展開され、期間中には2万3615人が来島しました。
瀬戸内国際芸術祭というと美術作品を鑑賞するイベントというイメージが強いかもしれません。
ところが実際には作品展示だけでなく、舞台・パフォーマンス・地域の伝統文化に触れられるイベントも行われています。
島そのものを会場にして芸術を楽しむというのが、本島ならではの面白さですね。
本島の「千歳座」では舞台公演も開催
クラブテンジクとして特に注目したいのが、本島にある「千歳座」です。
千歳座は本島の木烏神社にある芝居小屋で、本島港から徒歩約5分の場所にあります。
2025年11月1日・2日には瀬戸内国際芸術祭2025の公式イベントとして、「平家物語 REMASTER」が上演されました。
木ノ下裕一さんと西村和宏さんによる作品で、四国学院大学の学生や卒業生などが出演。
舞台監督、照明、音響、衣装などのスタッフも参加する本格的な舞台公演として開催されています。
都会の大きな劇場で見る舞台とは違い、瀬戸内海の島に残る芝居小屋まで船で渡って作品を見るというのは、かなり珍しい体験ではないでしょうか。
「島へ渡ること自体が観劇体験の一部になる」ところも、本島の舞台イベントならではの魅力です。
本島港では「送り太鼓」で来島者をお見送り
本島では音楽・演奏を使った島らしいイベントも行われています。
瀬戸内国際芸術祭2025の期間中に企画されたのが「送り太鼓」です。
これは本島から船で帰る来島者へ感謝の気持ちを込めて、太鼓などの演奏で送り出すというもの。
会場となったのは本島港の特設ステージ周辺です。
コンサートホールやライブハウスで演奏を聴くのとは違い、瀬戸内海を目の前にした港で太鼓の音を聞きながら島を離れるという演出です。
また、芸術祭のオープニングセレモニーでも、本島港の特設ステージで子どもたちによるパフォーマンスなどが企画されました。
本島では「音楽ライブ」という言葉からイメージする一般的なコンサートとは少し違う、島の文化や人との交流を取り入れた演奏・パフォーマンスを楽しめる機会があるんですね。
本島は「島×アート×舞台」を楽しめる場所
本島には都市部のように大型ライブハウスやコンサートホールが並んでいるわけではありません。
しかし、だからこそ面白いのが本島です。
歴史ある芝居小屋の千歳座で舞台を見たり、本島港で太鼓の演奏を聞いたり、島を歩きながら現代アートを鑑賞したりと、島全体をひとつのイベント会場のように楽しめます。
2025年の瀬戸内国際芸術祭では、本島だけでも2万人を超える来島者が訪れました。
普段は静かな瀬戸内海の島が、芸術祭の期間になると多くの人がアートや舞台を目当てに訪れる場所へ変わります。
丸亀港から船に乗り、本島へ渡って舞台やアートを楽しみ、最後は港で演奏に見送られて帰る。
一般的なライブハウス巡りとはまったく違いますが、「音楽や舞台を目的に島へ行く」という楽しみ方ができる場所なんですね。
次回の芸術祭や本島でイベントが開催される際には、作品展示だけでなく千歳座の舞台や本島港周辺のパフォーマンスもチェックしてみると、本島旅行をさらに楽しめそうです。
